2020年4月14日火曜日

備蓄の時代になる?

コロナ後は、ミニマリストの世界から備蓄の世界になる?


新型コロナの蔓延は、世界のサプライチェーンをずたずたにしつつある。
いままで「必要なものを最小限」購入し「備蓄はしない」という方向に進んでいた社会の弱さを露呈した形にもなっている。

今は欲しい商品が手に入らない。マスクや消毒薬が不足している。
一方で、それらを備蓄していた人たちは、不安を感じることはない。

確かに、登山するときは、山には何もないので、必要なものをもっていかないと、命にかかわったりする。
インターネットも電波が届かず、使えない場合も多い。
モノが無い、ということがどのようなことなのかをリアルに体験するには、登山が一番いい。

なければ自分の力でそれらを手に入れるか、工夫して代わりものをつくるかするしかない。

仮にいまの状況が長い間続くとすれば、そういう状態になるシナリオも、まったく無いとは言い切れない。

自律分散型社会の加速


自律分散型組織(Decentralized Autonomous Organization)とは、簡単に言えば、「契約の手続きを自動化してしまおう」というシステムである。

例えば、今までの「働いて、会社から給料をもらう」という社会の仕組みを自動化し、「働いて、個人から報酬をもらう」という仕組みにする、ということだ。
これによって、中間で契約を管理する会社組織は不要になる。

なぜこれが可能になるのか、と言えば「契約の履行が自動化できる」仕組みがあるからだ。
この仕組みを担うのが「ブロックチェーン」という分散型のデータベースである。
これは簡単に言えば多量のデータを、安全に確実に保存する仕組みである。
理論上、データの書き換えや損失が無い(現状ではまだそこまでは行っていないが、将来はそうなっていくであろう)

自動販売機がよく例にあげられる。お金や電子マネーを入れれば自動的に商品が手に入る。
これは人間ではなく、コンピュータのプログラムが売買契約を履行しているから、できることである。

「あらゆる社会契約を、自動販売機にしてしまおう」というのが、自律分散型組織の目的だ。
こうすることにより、会社からモノを買うというのではなくて、個人と個人が、あるいは個人と商品を製造している業者が直接取引できるようになる。つまり、仲介する会社が不要になる、という考え方だ。

今はまだまだ中間で売買を仲介している企業は多いが、そのうちになくなっていくかもしれない。
実際に社会はこの方向に向かって急速に変化しているように感じられる。

今回の新型コロナウイルスの蔓延で、社会がさらにこの方向へ進むことは確実だと思われる。

2020年4月13日月曜日

風の神

ルドラ神の姿。三又の槍を持つ。これはシヴァ神も持っている。人間の三要素(激質、闇質、純質)を表していると言われる。

この稜線は、強い風によって大きな雪庇ができる。今年は雪が少なかったので、かなり小さい(3/25)

インドでは風の神が疫病をもたらすとされていた。インドではヴァーユやルドラと言われていた風の神は、仏教に取り入れられ「風天」という名前で知られるようになる。
これが日本にも伝来し、疫病をもたらす神である、と信じられるようになったのであろう。

京都の建仁寺にある有名な「風神雷神図屏風」はこの神の姿を描いたものである。以下にWikiPediaの「風神」の文章を引用する。
疫病神としての風の神は、空気の流動が農作物や漁業への害をもたらし、人の体内に入ったときは病気を引き起こすという、中世の信仰から生まれたものである。「かぜをひく」の「かぜ」を「風邪」と書くのはこのことに由来すると考えられており、江戸時代には風邪の流行時に風の神を象った藁人形を「送れ送れ」と囃しながら町送りにし、野外に捨てたり川へ流したりしたという[9]。江戸時代の奇談集『絵本百物語』では、風の神は邪気のことであり、風に乗ってあちこちをさまよい、物の隙間、暖かさと寒さの隙間を狙って入り込み、人を見れば口から黄色い息を吹きかけ、その息を浴びたものは病気になってしまうとされる[10]。また「黄なる気をふくは黄は土にして湿気なり」と述べられており、これは中国黄土地帯から飛来する黄砂のことで、雨天の前兆、風による疫病発生を暗示しているものといわれる[9]西日本各地では、屋外で急な病気や発熱に遭うことを「風にあう」といい、風を自然現象ではなく霊的なものとする民間信仰がみられる[11]
一方で、インドではこの神が病気を治すことが出来る、ともされていた。
そのため、医者の中の医者、千の薬を持つ治療主の主とも呼ばれる。

Rudra was believed to cure diseases, and when people recovered from them or were free of them, that too was attributed to the agency of Rudra.[31] He is asked not to afflict children with disease (RV 7.46.2) and to keep villages free of illness (RV 1.114.1). He is said to have healing remedies (RV 1.43.4), as the best physician of physicians (RV 2.33.4), and as possessed of a thousand medicines (RV 7.46.3). So he is described with an alternative name Vaidyanatha (Lord of Remedies).
暴風はすべてを破壊するが、浄化もする。
その浄化の力が、治療の力と同一視されていたのかもしれない。

今、外は暴風雨である。

この風とともに、新型コロナもどこかへ消え失せてほしいものだ。

2020年4月11日土曜日

インドの3神

インドのヒンドゥー教で最も重要な神様は、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ(トリムルティ(神の3要素))である。
3柱の神はそれぞれ「本体」「維持」「破壊」の神である。
古くはリグ・ヴェーダの中に記されていた多くの神々を、後世3柱にまとめたのである。

この中で一番位の高い神様はブラフマー神であるが、普通直接崇拝されることは無い。
ヴェーダの奥義書とされるウパニシャッドの哲学の中で、しばしば議論をされるが、
ブラフマー神は「人間には一切認識されない」。認識されないが、ブラフマー神は人間に認識そのものを可能にさせている超越的な存在である。存在と存在しないものを超えているので、どのように表現しようと思ってもできないし、どうやっても知ることはできない。
このため、崇拝の対象にもなりえないのである。

このブラフマー神が、目に見える形を取ったのが、ヴィシュヌとシヴァである。
これらの神々は、本当は一体なのである。


ヴィシュヌ神。世界の維持をつかさどる。

ブラフマー神。宇宙そのものとされているが、人間の認識には決して上らない存在。

シヴァ神。世界の破壊をつかさどる神。

世界はこれらの神々によって、創造され、維持され、破壊されることを繰り返している、というのがインドの世界観だ。

ヒンドゥー教は後世いろいろな歴史を経て変容し、現在のインド社会の根底に息づいているのだが、宇宙の法則(リタ(天則)という)によって、すべてが決まっているという解釈をすることが多い。
厳しいカースト制度がいまだに根強いのも、ヒンドゥー教でそのようになっているからである。
これに対して仏教は批判的な立場を取ったので、インドでは存続できなかった。
しかしながら、仏教の根底には、これらのインドの世界観の名残が、色濃く残っている。

ヴェーダを読むと、昔のインド人は大自然の力を神になぞらえて崇拝していたことが分かる。
風や雨、雷、太陽、月、山、川などは、みんな神であった。空間や、感覚器官、や心ですら、神であった。

ヴェーダの意味を突き詰めて考えるならば、それら大自然の力を、私たち人間は超えることが決してできない、ということを言っている。したがって、それらの前に私たちはただひれ伏すしかない。
人間がそれらの力を手に入れることはできないし、どんな祈りも神々は聞き入れてくれない。

後世、神々の力は祈りによって人間が操作できるのだ、という考え方が生まれた。
それからブラフミン(バラモン)という神官階級が生まれ、神々に祈りを届ける存在になった。

ヴェーダを否定的にとらえる後世のウパニシャッド哲学には、それらに対する疑問が多くみられる。
私はそれが正しいと思う。

人間の力が、大自然に打ち勝てないことは、今も昔も変わらない。
大自然を支配した、思い通りに出来た、という人間の思い上がりが、いろいろな災害を招いている。

大自然のバランスを崩せば、それに対するしっぺ返しは当然来る。

2020年4月8日水曜日

アミガサダケ おいしいらしいが食べる勇気なし

アミガサダケは、桜の季節になると生えるキノコ。
これはヨーロッパなどでは、モリーユとかモレルとか言われる高級食材なのだそうだ。
しかし日本では見た目の気持ち悪さのせいなのか、あまり食べている人はいないように思う。
実際に少し毒があるようだ。
そのため生食はできず、必ず茹でこぼしてから調理する必要がある。
毒成分は「ジロミトリン」であり、加水分解させると「モノメチルヒドラジン」という物質になり、発散する。
この「モノメチルヒドラジン」が結構毒性が強く、本種の近縁種である、さらに毒性分の強い「シャグマアミガサダケ」の場合、十分に換気をしないと危険なほどらしい。
モノメチルヒドラジンはロケットの推進剤として使われていたことがあるらしい。
下手をすると、宇宙に旅立つことになる(笑)

こんなやばそうなキノコが、なぜ高級食材なのか。
このきのこは強烈なうまみ成分を持っており、「松茸やトリュフ以上」と評する人もいるくらいだ。
まさにトラフグ料理を食べる時のような、スリル感があるようだ。
まあ、シャグマでない普通のアミガサダケだと、それほど毒は多くないらしいが、それでも十分気を付ける必要がありそうだ。

まあ、食べることはないだろうけど。


この姿がグロテスクだなあ。
桜の木の近くに生えていた