自宅の前庭には大きな石が転がっている。
(こんな石が庭にあるなんて、どんな家や(笑))
石に興味を持つ前には、この石に気が付くことはなかった。
何気なく下を見て歩いていると、なんとなく、雰囲気のある石がある。
掘り出して、クリーニングしてみると、なんと「球顆流紋岩」。
これはいわゆる「紋石」というやつで、有名なものでは白山紋石、飛騨紋石というものがある。
自宅は結構古い家なので、昔誰かが拾ってきて、置いたものなのかもしれない。
有名な石の本「雲根志」で「ナンダモンダ」と言われている、「ナポレオン石」によく似た形状だ(「ナンダモンダ」は球状閃緑岩である)。
マグマが急激に冷えた時、石英が放射状に結晶したものが集まっている。これはクリストバル石(方珪石)ともいわれる。高温石英の一種だ。
球顆の中には玉髄があり、晶洞があるものもある。晶洞の中には水晶も確認できる。
球顆は「サンダーエッグ」とも言われる。オパールが入っていることもある石だ。
流紋岩の殻の中に、石英質の部分が「卵」のように入っている。
何とも言えない味がある。
最初見たときは、鉄さび色の変な石だった。よく見てみれば様々な形の「球顆」を含んでいる。 |
鉄分を含む石は、経験上、古い時代の石である。 |
サンダーエッグの晶洞の中に、わずかながら水晶も確認できる。 |
石に興味がなければ、毎日見ていても気が付かない石であった。