2021年3月15日月曜日

今季はこれでひすい納め

 今日は山に行こうと思っていた。
しかし、乗鞍や駒ヶ岳の千畳敷などで、大規模な雪崩が発生したというニュースを見て、拾えないのはわかっていたが、海岸歩きに予定変更した。
これでおそらく、今季最後の海岸歩きになると思う。

まずは子不知から。予想通り、何もなし

場所を移して、歌から親不知高架下

ピアパークに向かって歩く。波が荒い。しかし何もない。

国道と高速道路がクロスしている

歌川の河口付近

何もないね

帰りは川を渡るのが怖かったので、国道を使った


市振にも寄ってみたけど、やはり何も無かった






2021年3月13日土曜日

ひすいについてのまとめ

 

ひすいシーズンも終了したことだし、今までの拙い経験から、私がなんとなく思っていることをまとめて書いておく事にした。

① ひすいは「青い光」を放つ石である。

糸魚川で拾えるひすいのかけらは、白、緑、ラベンダー(藤紫)、灰、黒、青がほとんど。
しかし、見える光以外に、白、緑、ラベンダー、青はかならず「青い光」を成分として持つ。
分光分析では、特徴的な青のスペクトルを確認できた。

② 黒には2種類ある

黒いひすいは、濃緑のものと、漆黒のものがある。
濃緑のものは「オンファス輝石」であり、ひすいではない。
黒の物はグラファイト(石墨)を含んだひすいである。
灰色は、グラファイトが薄いもの、他の鉱物に由来するもの、がある。

③ 光を透過するひすいはほとんど見つからない

光を透過するきれいな石は、ほとんどが石英質の別の石である(曹長岩であることが多いように思う)。
本物のひすいは見かけがきたならしく、みすぼらしく、思わず捨ててしまいそうになるぐらい平凡な石が多い。
光をきれいに透過するような石は、かなり少数派である。

④ 結晶はあてにならない

これが一番紛らわしい。ロディン岩、曹長岩、玉髄、ソーダ珪灰石などにはきれいな結晶が見られる。
また質の良いひすいは結晶が細かすぎて肉眼ではよく見えないことも多い。
「きらきらした結晶がある」からひすいである、ということは言えない。

⑤ 比重は判断材料としては使える

比重の軽いひすいは無い。ひすいが混じった石は当然比重が軽くなるが、2.9より軽いものはめったにないような気がする。

⑥ ひすいは「冷たい」石である

ひすいハンターで、突然口に放り込んで「舐めてみる」人がいる。
これはひすい独特の「冷たさ」を感じるためであろう、と思っている。
ひすいは温まりにくく、冷めにくい石である。

何かの参考になれば、幸いです。

2021年3月9日火曜日

海もだいぶ飽きてきたし



そろそろ3月も中盤。
今年のひすいシーズンも、終わりに近いかな。
春になると増水して川にひすいが流れてくる、と言う人もいるが、昔の話だと思う。
4月5月になると、波は静かになるが、そういう時にはあまり見つけたことはない。
今は川の上流に砂防堰堤もあるし、そんなに流れてこないのではないだろうか?

冬の日本海は大荒れになることがあるが、そのときに昔流れてきたひすいが、わずかに顔を出す程度なのではないだろうか?
今ではチャンスがあるとすれば、台風の後とか波でかき回された後にしかないような気がする。

これからの季節は波が荒れることはあまりない。

2021年3月8日月曜日

簡易分光器でひすいの透過光を分光

 スペクトラルビューワー(iPhoneのアプリ)

簡単にだいたいのスペクトルを計測できるものがないか、と探していると、上のようなアプリがあった。

早速、ひすいの透過光を計測してみる。

必要なものは、CD-Rの古いもの。これを回折格子(かいせつこうし)として使う。iPhoneのカメラに反射膜を取り除いたCDを固定すればOK。

CDROMには1600nmの幅で溝がある(1mmに625本)。これが光を分光させる回折条数となっているため、分光が発生するという。

古いCDを切る。切り口は非常に鋭いので、けがをしないように注意。

セロファンテープを保護面に張り付け、はがすとアルミの反射膜がはぐれてくる。これをiPhoneのレンズに角度を調整してセットすれば準備完了。

上記スペクトラルビューワーを起動し、cameraで黒い領域に発光試料を合わせて撮影し、graphを表示させると上記のようになる。
これは透過の良いひすいの透過光を分光してみたもの。

plotすると上記の分光グラフが得られる。600nm付近に山がある。

別のひすいで試してみる。スケールは調整可能。

これはネフライトの分光。

曹長岩の分光

青系ひすいの分光

もっと試料を増やさないと正確には言えないと思うが、ひすいの透過光にはあるパターンが存在することがなんとなく見えるような気がする。
この特徴は、誰かが言っていたような気がするが、独特の青色を持つ、ということだ。
感覚ではなく、分光分析によって特徴がわかることが確認できた。

今回試みたのは、研究室などで行われる赤外線や紫外線やX線によるものではないので、正確ではないが、大体のパターンが目にみえるのはありがたい。
可視光に基づいている、ということは人間の肉眼で確認できる差異である、ということである。

※ 追記
『魏志倭人伝』などで、ひすいが「青玉」と書かれ、「緑玉」や「碧玉」などと書かれない理由は、ひすいが強い青色成分を持つ石だからではないだろうか?
見た目は白に近い色でも、緑色でも、ひすいは青色を含んでいる石のような気がする。
この青色が他の石との違いなのではないか?
青は人間の目に対して、強いエネルギーを持つ。
長い間青い光を直接見ると、目にダメージを受ける。いわゆるブルーライトである(高エネルギー可視光線)。
スマホなどもこの光を発するので、最近何かと問題にされてもいる。
この光は人間の精神や睡眠リズムに関係するとされており、昔の人はその事を感覚で理解していたのではないだろうか?
ひすいはこのブルーライトを発する石なのではないだろうか?
ひすいが他の石と違う魅力を持つ石だと考えられてきた理由も、ここら辺にあるような気がしないでもない。

2021年3月6日土曜日

ひすいについて書くのは、お手上げになってしまった




 
ひすいについて、何か書こうか、と思ったのだけど、結局何も書けそうになくなってしまった。
ねたぎれというわけではないが(前にも書いたのだけれども)、ひすいという石があまりにもわかりにくすぎて、何がなんだか分からなくなってしまう事があるのだよね。

特にこの石が、ルビーやサファイヤみたいにきちんと「単体の結晶」として存在しているなら良いのだ。
しかしこの石はいろんな石に混じっているので「これがひすいだ」ということは、はっきり言えないからなおさらだ。
見ようによってはひすいである石、比重は軽くても混じっていることがある石、おなじ比重の別の石に混じっている石、があるのだ。
そこらへんにある石ころと、どう区別してよいのだろうか?

さらにほんのわずかしか科学的組成が違わない「曹長岩(アルビタイト)」は見向きもされない。
アルビタイトは海岸にたくさん転がっている。

かと思えば、どちらかと言えば蛇紋岩に組成が近い「オンファス輝石」によって、緑色に色づくひすいもある。
この石は、「カオス」という表現がぴったりな石だ。

「ひすい」だけを美しいと思える美意識が、私にとって理解しがたいものになりつつある。
普通の石とどこが違うのだ?
しかもひすいは美しいとは限らないのだ。もはや何がなんだかさっぱりわからない。

何億、何千億もありそうな石ころ。
その中から特定の成分を割と多く含み、美しい石を探す。
人間の認識力の限界との闘いみたいなものだ。

これについて、なにか書こうとすることに限界を感じてしまう。
書こうとする対象が、何か得体の知れないものなのだ。
それが自然だ、と言えばそうなのかもしれない。

自然がこれほどまでに複雑だとは思ってもいなかった、というのが正直な感想だ。