2019年2月17日日曜日

今年は危ない 一目瞭然 遭難も多発



昨年2月の気温グラフ(高山市)

今年の2月、これまでの気温グラフ
群馬の武尊山、湯沢のかぐらスキー場(苗場山エリア)、小谷村(白馬エリア)、富士山、宝剣岳(木曽駒ヶ岳エリア)‥と、遭難が多発している。
これは山で何かが起こっているに違いない。


一目瞭然だが、今年の2月は最高気温と最低気温の変化率が大きい(グラフは高山市のもの)。
グラフが大きく波打っている。気温差は去年と変わらないが、全体的に気温が高い。
1ヶ月ほど、季節が早いような感じだ。去年は2月後半でないと10度を超えなかったが、今年は2月の前半で既に10度に達している。

これでは、雪が凍りつくのも致し方ない。

やはり、今安易に山に入ってはいけないのだ。

気象庁のホームページの画像を加工して使用しました。)

雪崩 嫌な予感

2月5日、野谷橋から妙法山に至る尾根を撮影。よく見ると雪崩がいたる所で発生しているのが分かる。

「週明けにでもどこかに行きたい」と思っていたのだが、どうも嫌な予感がする。
こういう時は行かないのが吉。

白馬方面、谷川岳、乗鞍方面の情報を収集してみると、どれも「硬い雪の上に、新雪が積もっている」というものが多いように感じられる。

木曽駒ヶ岳でもこの状況のようで、宝剣岳では滑落により何人かが亡くなられている。
また、湯沢、白馬でも亡くなった方が出ている。

要するに、2月前半の気温が高い状態の後、冷え込んで雪が凍結し、その上にまた新雪が積もっている状況のようで、最近の極端な気温上下が影響しているのは明らかだ。

「樹林帯ラッセル、その上は新雪の下に凍結層があり、アイゼンをかけていても滑る」という状況なら、BCスキーヤーはともかく、登山するような状況には無い。

もう少し状況が良くなるのを待つしか無い。
今年は特に異常な気象だ。まず山に雪が無い。地球温暖化の影響で、非常に読み難い。
春と厳冬期を繰り返すような山に、入る勇気は無い。

ここは行きたい気持ちをなんとか抑えるしかない。

2019年2月5日火曜日

猪臥山 今年も2月はここ 猪年

近年は毎年登っている「猪臥山」。
今日は気温の上昇が予想されたため、朝早く(6時台)に出発。
山頂到着が8時過ぎであった。
気温零下5.8度。今の時期にしては、非常に気温が高いと思う。
朝8時なので、まだ天候が回復していなかった。しかし雪質は固く、登りやすかった。
朝日に照らされる山頂。祠のところで休憩して、ゆっくり山頂を目指す。
昨年に比べると、かなり雪が少ない山頂。
さあ、これからがこの山の登山(下山?)だ。どのルートから降りることも可能だが、下手をすると、とても急坂になる(今回もなってしまった)
尾根の北側。山の名前は同定できない。
郡上とか荘川村の方面だろうか?
全く沈まないスノーシュー。しかし、ツボ足だと少し不安。
雪庇の傍を歩く。
雪庇ギリギリ。
だいぶ降りてきた。天候が回復してきた。
1460mピークに登り返したところから、猪臥山。今回はこのピークはトラバースしない。去年ひどい目にあった。
1460mピークは、無名の山らしいが、何か名前があるといいね。「前猪臥山」と勝手に名付ける。
ここから急激な斜面を下る。
トレースに従わず、尾根伝いに下りていく。最後は60度ぐらいの坂になっていた。やはり少し間違っていた。彦谷を渡渉して、元の道に復帰。
帰り道、「野谷荘司山」を撮影。雪崩の跡がたくさん。今の時期ここに登る自信は無い。この間会ったバックカントリーの人は、ここを滑ると言っていたなあ。私は登る勇気すら無い。なんでこんなに白いのか、考えたら、登れない。要するに、雪が多いのだ。

2019年1月11日金曜日

高落場山 苦行ヤブコギ&劇ラッセル しんどかった

今年の初山行(初詣みたいなもの)も、高落場山になった。
平年より明らかに雪が少なく、ヤブが出ている。
しかし他の登山者(ガイド登山の1組)もあったので、とにかく登ってみることにした。
ガイドさんはさすがにプロだ。大変なラッセルをすいすいこなして行かれる。
上に行くにつれて、腰までラッセルとなった。雪質はパウダー。
本当にきつかった。私もだいぶ年齢を重ね、体力が落ちているのが実感出来る。

同行の高齢者の方と一緒にひいひい言いながら、後についていった。
ガイドさんのラッセルが無ければ、登頂は諦めていただろう。


唐木峠より上の急登は夏道がくっきりわかる。しかしそれまでのヤブコギでショートカットしようと思って、多少無理したのがたたる。だんだんきつくなってくる。

ガイドさんに同行されているおばあちゃんと一緒に登る。なかなかしっかりした足取り。冬山が初めてとおっしゃるけれども、山足が出来ていらっしゃる。

途中のブナ林の霧氷。いつものように美しかった。

積雪の多い尾根を行く。時たまブナの小枝に叩かれる。

山頂には十分も居ただろうか?ラッセルに時間をとられて、タイムリミットが迫っていた。

雪質はパウダー。もう少し固ければ。。。

唐木峠の道標。ここ6年ほど、毎年登っているし、年に2、3度登る年もあるのに、この道標を見たのは初めてだ。ここは夏には来たことがない。

ヤブ地帯に戻ってきた。1月でこんなにヤブが出ているとは、予想もしていなかった。

ヤブが多く、まだ黒々としている部分がある。今回のようにヤブコギ&パウダーラッセルはこの山では経験したことも、予想もしていなかった。行かれる人は、もう少し雪が深くなるのを待った方が良いかもしれません。

2019年1月5日土曜日

2019年 亥年


2018/2 猪臥山

今年は亥年。吉野裕子『山の神』によれば、蛇と亥は「山の神」であるという。
なぜ山の神なのかは、陰陽五行思想に当てはめると説明ができるのだそうだ。
陰陽五行説では、易の卦の一つである「乾(けん)」を十二支の巳、「坤(こん)」を亥に当てる。
日本では蛇は古来から山の神として信仰されていた。ここに中国から伝わった陰陽五行説による解釈が加わり、全陽の卦である「乾(巳)」の真逆の全陰の卦である「坤」が亥であるから、山の神がイノシシとされたのだ、という。
事実、山の神のことを「十二様」と言う地方があるのは、陰陽五行説による解釈であることを忘れないようにするため、であるという。
山にはたくさんの動物がいる。クマも居れば、タヌキ、キツネ、十二支に入っている動物としては、ウサギ、サル、ネズミなども居る。
しかし、この中でなぜ特にヘビとイノシシが神として選ばれたのか、吉野女史はこれについて詳細な分析を加えられたのである。そして膨大な文献の分析、フィールドワークの積み重ねによって、この結論が導き出された。

今でも「オコジョは十二様の使いだから、遭遇したら下山したほうが良い」とか、「十二様の日に入山することを忌む」とかいう習慣が、山で暮らす人々の間で信じられているという。
「十二様」の十二とは陰陽五行説の十二時であり、十二方位である。そして十二支の最後にあるイノシシは、日本古来の山の神であるヘビの反対側に位置する。
以前から「なぜ、山の神のことを十二様と言う地方があるのか」と疑問に思っていたが、この説で疑問がいくらか解消されたように思う。

飛騨にある猪臥山の山頂には「山ノ神」という標柱のある祠がある。
山の名前に猪が入っているのは、この山にイノシシが生育しており、通り道があったからだという。飛騨ではかつて猪番という役を置いて農作物を荒らす猪を捕獲した。
しかし、これは近世の話であり、この山の名にはもっと深い意味があるような気がしてならないのだ。
たいていの山には、大国主命だとか、菊籬姫だとかいう神様が祀られている。
また、蔵王権現のような仏教に由来する仏が祀られていたりする。

しかし、猪臥山には「山ノ神」が祀られているだけである。
山ノ神がイノシシだとしたら、山名に猪が入っているのは、ごく自然なことに思える。