2025年1月6日月曜日

石と人間社会

 

新年、あけましておめでとうございます。
今年もいろいろ活動したいのだけれども、ちょっと人間関係で忙しくなりそうな雰囲気。
人間社会というのは、いろいろな軋轢があって、面倒だな。
そもそも、海岸の石ころのように、まったく同じ人間などいないのだから。
「みなさんは平等に人間なのです」と言えば、かならず文句を言う人が現れるし、
「それぞれ自分の思い通りにやってください。自由なんですから」と言えば、社会がばらばらになってしまう。
実に難しいのが人間社会というところだ。

海岸の石ころは、一様に大きさが似通っており、丸みを帯びている。それは厳しい自然環境にさらされて、角が取れているからである。
糸魚川あたりの、山から距離が近い海岸の石は、固い部分がのこっているのか、どの石も簡単には壊れたりしない強靭さを備えている。
しかし普通は、どんなかたい岩石でも、海岸にまで至ると、砂粒になっていることがほとんどである。
それが集まって「砂浜」を形成していることが多い。

人間も年齢を重ねれば、ある程度角が取れているものだ。しかし、中心部の頑丈なものはそのまま残っている。これは軋轢を生むことがある。
それはとても強く、簡単に割れない。割ろうとしても無理である。

だとすれば、それは自然にできたその人のその人らしさであり、否定すべきものではない。
そういう存在が無数に集合して、人間社会というものが出来上がっているのだ、と思っている。