2024年2月2日金曜日

今年初糸魚川 津波の爪痕

地震後、はじめて糸魚川に入った。
もっと通行止めやがけ崩れがあると思っていたが、すでに復旧している。
ただ、脇道には「通行止め」の看板のあるところがある。
 
今日は寒かったので、海は大荒れ。
海岸も砂だらけ。波の間隙を縫って石を拾うのも命がけだった。
いつもは無い場所にまで、流木やゴミが押し寄せていた。
これは、1月1日に来た津波の爪痕だろうと思う。
おそらく、3mほどまで波が来ていた痕跡があった。
3mは、人間の背丈の約二倍だ。こんな波が地震から約3分で押し寄せたのだ。

今日は冬型の気圧配置により海は大荒れなのだが、これは「波浪」というものだ。
波高は2,3mあったと思うが、これと津波は全く性質が異なる。
津波は、水の量が増えるのだ。だから、「溢れる」という感じで押し寄せる。
波浪は、水位の変わらない上下運動だ。
まだ、地震の起こる危険性は排除できない。
なので、常に「緊急地震速報」を注意しながらの探石となったのであった。

波が危険すぎて、あまり石が拾えない。梅林石、石英、ネフライト

今まで見たことのない場所に流木がある。これは津波の痕跡だろう。

波は確かに荒いが、水面の高さは変わらないので、注意すれば避けられる。

どんよりした、日本海特有の鉛色の空。しかし、この風景もなかなか好きなのだ。