大きな地震から、今日で20日経過した。じつは親戚が被災地にあるので、発生から5日目に後片付けの手伝いで行ってきたのである。その時の事を少し書いておこうと思う。
建物は地面に沈降したかのように崩れており、中に入るのも勇気が必要な状況だったが、自治体による被害判定の直前で中に入ることができた。
柱は斜めになっており、建物は分裂、床は約10%ほど傾斜していた。
この状況では、取り壊さざるを得ないであろう。
「危険」という赤い紙が貼られた。
周りの家はどれも半壊か全壊。
写真のように「液状化」が発生して、下から砂が噴き出している。
アスファルトは割れ、マンホールが浮き上がっている。
現地は奥能登からはかなり離れているが、一番被害の大きい奥能登では、どれほど甚大な被害が発生しているのか、見当もつかない、と思った。
この地域では、これほど大きい地震は起こらない、と今までは思われていた。
今度の地震は3000から4000年に一度の規模だった。
仮に1年に1mmの隆起があるとしたら、今度の4mという隆起は、そのひずみが一挙に解消されたことを意味する。
その現実が、あまりに衝撃的過ぎて、受け入れられない。
日を追うごとに被害の状況が明らかになっているが、とにかく今までにあまり例を見ないほど過酷な状況である。
奥能登が都市部と離れている僻地であることが、被害をさらに大きくしている。