2018年11月3日土曜日

大笠山(アカモノの頂まで) どこよりも辛い尾根 落ち葉で大変だった

今日は出発が遅すぎた。2014年には山頂に立っているが、この大笠山のキツさは半端じゃないのは分かっていたつもりなので、行けるところまで行くことにした。

大笠の山頂に立とうと思ったら、出発が7:45分など、遅すぎてダメだ。少なくとも午前6時には出発しないと。それでも下手をすると12時に山頂に着けないかもしれない。山頂に至るには5時間以上はかかるが、今回は紅葉の落ち葉に妨げられて、非常に体力を消耗しさらに時間を要した。

この尾根が大変なのは、登山道があまり整備されていないことと、剱岳の早月尾根よりもキツいと思われる「フカバラノ尾根」の急登を登らなければならないからだ。北アルプスのどんな急登よりきつく、しかもアップダウンもある。登っている人は、皆山慣れした人ばかりだ。

下山時、落ち葉で滑って2mほど滑落した。
11月15日で桂ゲートが閉鎖される。今年はもうこの場所には来られない。

アカモノの頂まで、3時間ほど。行程の約半分。

登りの時、非常に美しい雲海が見えた!

前笈ヶ岳を通過したのが10:00を過ぎたので、この時点で大笠の山頂は諦める。

アカモノの頂。今日はここまで。山頂で他の登山者と30分ほど談笑。

雪を少しかぶった笈ヶ岳。絶景。来て良かった。

登山道にも少し雪が残っている。

なんて遠いんだ!大笠の頂にも白いものが見える。

ここは日本の秘境百選にも選ばれている「白山北部山域」。大畠谷は沢登りが一度は入渓したいと憧れる秘境の沢だ。

山頂にある「アカモノの頂」のプレート。

この辺りの紅葉は終了している。

仙人窟岳側にある、名もない滝。現実離れしている。

大ネズ(檜)ものすごい場所にある。この横は断崖絶壁。

下に来るに従い、紅葉が鮮やかさを増す。

すばらしい。大満足だ。しかし、紅葉に見とれ過ぎて、2mほど滑落。落ち葉の道はものすごく体力を消耗した。

本日の核心部。鏡岩上部の倒木。これが道をふさぎ、崖をトラバースしなければならない。いつもの事であるが、この周辺が最も危険な場所。やばいです。

あともう少しが大変なのが大笠だ。落ち葉で道が隠れた劇急登。しかも細い。岩が混じる。もしも滑ったら終わりである。この尾根を歩いたら早月尾根なんてちょろいもんだと思わざるをえない。それほどの急登です。今の時期は、ほんとなめちゃいけませんよ。

もちろんロープは張ってあるんですが、道が見えないので、とても怖いです。足場はありますが、崖のトラバース。

横を見ると、大畠谷の紅葉が美しすぎる。バテてきたので、写真をたくさん撮影した。

この山は一番最後が核心部と言われている。3本の鋼鉄のはしご、太い鎖場。以前に死亡事故が発生したので、設置されたという。

大畠谷橋に無事下山。横の紅葉が現実だろうか?と思うぐらいの美しさ。今まで見た中で最も美しい紅葉だと思った。透き通るような赤色だった。

大畠谷橋を渡る登山者。

美しすぎて、何も言えない。

今日登ってきた前笈ヶ岳が見える。

出発が遅かったので山頂を踏めなかったが、大満足の山行であった。