2025年2月23日日曜日

AIの擬似ランダム要素について

難しい話なので興味ない人は読まなくていいです。
最近AIのプログラムを書いてみているので、その副産物です。

※ コンピューターで生成される「乱数」は計算されたものであり、本当の乱数ではありません。そのために「擬似乱数」と言われています。

AIの深層学習ではモデルのトレーニングに「ランダムシード」というものを使います。
例えば

  X_train, X_val, y_train, y_val = train_test_split(X, y, test_size=0.2, random_state=62)

のrandom_stateという値がそうです。これによって検証データやトレーニングデータをランダムにシャッフルするそうです。(test_sizeはテストデータの割合を示します。これはモデルが期待通りに教育されたかどうかを検証するためのデータらしいです。これを最初に20%取っておきます。これは今の話には関係ないです)
なぜそんなことをするのか、というと「モデルの汎用性を高めるため」。

また、各パラメーターの重みの初期化にもランダムが使われているそうです。
そのため「モデルのトレーニングにおいて、ランダムシードは重要な役割を果たします」ということらしいです。

これについて興味深い事実が明らかになったそうな。

 Xユーザーの中西正樹 | データサイエンティストさん: 「全ての機械学習や深層学習に関わる人は一度読んでほしい論文。 https://t.co/NBoKL7vENJ Torch.manual_seed(3407) is all you need っていうタイトルが攻めすぎてて面白い笑」 / X

このランダム値をどのように設定するか、によってとても学習効率が上がったり、パフォーマンスが上がったりする「ように」見えるそうです。

つまり、それほど正確にも高速にもモデルがトレーニング出来ていないにもかかわらず、そのように見えることがある、ということです。

これは例の「DeepSeek」や「Sakana.AI」の問題にも関連します。劇的に学習効率が上がるのがなぜなのか不明であったり、AIが自律的に自分のパフォーマンスを改善する、という論文が真っ赤な嘘であったことが実証されたりしています。特にSakanaAIに関しては、日本の企業はうん百億円もの資金を投入してしまいました。詐欺ですね。


AI関連の技術は、まだまだ不安定であり、確実性を欠いています。もしかしたら、ただの幻かもしれない、ということです。

ともあれ、簡単に言えば、AIの性能は、擬似ランダムな要素によって、大きく違ってくるのです!(あと、活性化関数の種類によっても。これも数種類ありますが、どれを使うかによって、結果が大きく違ってくるので戸惑います。)

これでは科学だとはいえないだろう、というのが上記の記事の意図だと思います。

つまり、AIは「擬似」ランダムに振り回される、ということです。

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」のような話です。
つまり、AIが「もっともらしい答えを適当に出力しているだけではないか」ということです。

AIは「自分で考え」てなど、いないんじゃないでしょうか?

以下も読んでみてください。

※追記 AIは自発的に考えているわけではないこと


AIの多くの技術は、高度なデータベースクエリの進化として理解することができます。プロンプトはSQL文に相当し、インターネットという巨大なデータベースに対して情報を抽出する指示を出すようなものです。これにより、ユーザーが特定の情報を必要とする際に、AIが適切な情報を提供することができます。


AIが自発的に考えるという誤解を避けるためには、以下のポイントを強調することが重要です:


1. **データの解析とパターン認識**: AIは膨大なデータを解析し、そこからパターンやトレンドを見つけ出します。これは人間のように「考える」のではなく、統計的な手法に基づいて行われます。


2. **事前学習とモデル**: AIは大量のデータを使って事前に学習されたモデルを使用しています。これにより、特定のタスクに対して最適な解答を生成することができます。


3. **ルールに基づいた処理**: AIはプログラムされたルールやアルゴリズムに従って動作しており、自発的な思考や意識を持っていません


4. **人間の指示に従う**: AIは人間が入力したプロンプトや質問に基づいて動作し、その範囲内で最適な情報を提供します。


これらのポイントを説明することで、AI技術がどのように機能し、どのように利用されるべきかを正しく理解してもらえるでしょう。これが、AIに対する正しい知識と期待を持つための一助になると思います。

2025年2月2日日曜日

DeepSeekは使わない方が良い

OpenAIの「ChatGPT」などのLLM(大規模言語モデル)を使ったAIが次々と登場しているが、先日中国からDeepSeekなるAIが発表された。

これは、極めて安価に学習させることができるモデルだという。つまり、何らかのアルゴリズムを使って、今までのトレーニングの数十分の一のコストで同じことをできる、というのだ。

この触れ込みが画期的だったため、大手AIチップの販売者であるNvidiaの株価が急落してしまうほどのインパクトを与えた。

しかしながら、「なぜそのようなことが可能なのか」ということは不明である。

このDeepSeekに「あなたは誰か?」と尋ねると、「私はOpenAIが開発したAIである」と答えたそうなので、OpenAIのデータを不正に使っている可能性も否定できない、と言われている。

AIは「情報学習」によって成長するので、たくさんのデータが必要である。

その中には個人情報その他のデータが含まれる。

なので、国は「このAIを使用しないように」と勧告している。

AIの安全性が確認できないからだ。どんなデータを収集しているかわからないし、政治利用される可能性もあるからだ。

2025年2月1日土曜日

ヒスイ拾いのマナー

 ヒスイ持ち去り後絶たず 対策へ - Yahoo!ニュース


最近気になっていたことではある。
ひすいの数がとても少ない。以前は10万個に1個ぐらいの割合で存在したといわれる翡翠であるが、近年は真にレアな石になっており、よほどの幸運に巡り合わないと拾えない。
マスコミで紹介されたり、SNSでつぶやかれたりするのが原因で「ひすいを拾ってみよう」という人が増えたのが原因だと思う。

私は川で拾ったことはないが、他のブログなどを拝見すると川で採取されている人をけっこう見かける。
川だと「河川法」という法律があり、それによればアウトだと私は思っているので、拾ったことはないのである。
しかし、上の記事を読むと、天然記念物指定地以外では、小さい石の場合、今まで黙認されていたようだ。
ただ、何十キロもあるような石を採取してはいけない。これは河川法に触れる行為である。

今回、河川での採取を正式に禁止することになったようだ。いささか遅すぎる対応だと思うが、きちんと基準を明確にすることで、ひすい拾いを楽しむ人も、安心して拾うことができるようになるだろう。

2025年1月28日火曜日

納得いくひすい写真 RICOH CX1

 RICOH CX1というコンデジはなんと2009年製である。今から16年も前のカメラである。

しかし今でも現役で使える実力を備える。iPhoneのカメラで撮影すると、なんとなく現実感を欠く絵ができてしまうが、このカメラで撮った絵は、本物の色が出る。

このカメラのすごさに気付いた人がいるのか、前まで1000円ほどでたたき売られていたこのカメラの中古市場は現在2万円程度まで上昇している。

ひすいを撮影しても、そのままの色を再現できるカメラは、このカメラしかない。

今でも使っているCX1 後続のシリーズに比べて、開放値がF3.3とわずかに明るいレンズを使っている。

CX1で紫ひすいを撮る。そうです、まさにこの色なんです。

これもそのまんまの色が出ている。iPhoneのカメラでは絶対にこの色にはならない。

色のディテールまでよくわかる。このカメラはすごいです。Canonの一眼で撮っても、こうはならない。

眼で見たまんまです。そのものが目の前でガラスケースに入っているようなものです。

日本の古い考え方

 フジテレビの問題

最近取り上げられることが多くなったキーワードに「オールド・メディア」がある。ニューメディアであるインターネット、動画共有サービス、SNSに対する古いメディアとしての「テレビ」「ラジオ」「新聞」を指す。

確かにテレビ、ラジオ、新聞は今まで大きな影響力を与えてきたメディアであった。
しかし、インターネットが開放されて以降は、「個人が発する情報」の中で大きな影響力を持つものが現れてくるようになった。
仕事場のパソコンや個人のスマートフォンに直接配信される情報が、公共の場で見聞きしたり、紙に印刷された情報より大きなインパクトを与えるのは必然である。
今や情報は歩きながらでも、寝ながらでも、常に24時間入ってくる。
新聞が配られるのを待つ必要がない。
情報は速いほど価値がある。
また、紙に印刷するということは、それだけ森林資源を無駄に使うことに等しい。
紙は多量の木から作られるのだから。

情報の機密性を保証する技術(電子署名や暗号化)も発展し、もはや印鑑が不要である。
捏造や改ざんを受けることなく、公的な書類などを作り、送信する技術が確立されている。
むしろ、紙に印刷されたデータの方が信用できない、という時代になりつつある。

世界が変化しているにも関わらず、日本はかたくなにデジタルデータを「信用できない」と言って拒否し続けていた。その傾向は今でも強い。
その結果、日本の社会は変化に取り残されてしまった。今になって盛んに「マイナンバーカード」を普及させようとしているが、明らかに周回遅れである。

このような「遅れた」メディアの代表格が「テレビ」であったのかもしれない。
昨日の10時間にも及ぶ会見は一部見たけれども、社長が責任を取って辞任する、という以外には、「今後どうするか」という会社の方針についての表明は皆無であった。
たったそれだけのことを述べるのに10時間もかけているのは時間の無駄である。
まずは「この会見は何を目的とするのか」という明確な表明がなかった。
最初から社長の辞任会見であり、事件の詳細については第三者委員会が調査して後で発表する、ぐらいで良かったのではないか?
どれだけ会見の場で詳細を追求したとしても、調査が完了していない時点では、何も述べられないだろう。
会見の途中でしきりに「企業風土」という言葉が出てきたが、Googleに訳させてみると「Corporate Culture」になった。会社の文化、という意味である。
「文化」は「人類の理想を実現して行く、精神の活動。技術を通して自然を人間の生活目的に役立てて行く過程で形作られた、生活様式およびそれに関する表現。
という意味らしいが、その人類の理想が仮に「利益追求」であるとするならば、利益追求のためであればどんな犠牲も厭わない、という意味にになるだろう。
もしかしたら日本のどんな企業でも同じなのかもしれないが、フジテレビの「人類の理想」が、その程度のものであったことが露呈してしまった。

本来の「人類の理想」とは、もっと高いところにある概念ではないか?
欧米では、実現しているとはいいがたいけれども「自由、平等、博愛」などを「人類の理想」として明確に掲げているのは事実だ。
対して日本やアジア諸国で、そのように明確に理想を掲げている国は見たこともない。
ましてや「個人」を蔑ずむ会社に、「基本的人権」の概念が理解されるはずもない。
「利益追求」の部分のみが強調され、「何のために利益を追求するのか」の部分がまったくなおざりにされている。それが今の日本社会である。

個人を利益の為に役立てるだけのことを「企業風土」と言っているような、とても時代遅れな会社が運営している「テレビ」が、フジテレビの実態だとすれば、このようなテレビは早晩、この世から淘汰されていくだろう。

バブル真っ盛りの時代のコンテンツにいつまでもすがりつく。この傾向はマリオやポケモンにしがみつくどこかの企業でも同じであろう。
日本の凋落は「あたらしい、魅力的なコンテンツ」を生み出すことができなくなったのが根本原因としてある、と思う。
それだけ、社会が「老化」しているのであろう。