先日のフォッサマグナミュージアム訪問は勉強になった。
やはり、本物のひすいの質感、バリエーションなどは、実物に触れないとわからない。
以下の石は、いままで「ひすいでない」と判断していたものだ。
これが実はひすいであった、と確信できた。
重量224.7g。比重3.1の石 |
上記の石は、緑の部分がくすんだ色をしており「緑簾石」を含んだロディン岩である、と思っていたものである。
しかし、緑の部分は「角閃石」であり、透明な部分はひすいである。
海焼け、石目の入り方を考慮にれると、まあまあな質の石であると判断してもよいだろう。
このような石を、今までどれだけ海岸に捨ててきたことだろう。
ミャンマーにある石のように酸化被膜でおおわれているのだろうか?見た目はとても悪い。 |
この翠が、教科書通りのひすいの色ではないため、ずっとひすいではない、と思ってきた。よくよく見れば、典型的なひすいの色なのに。 |
この石は角閃石の部分が多い。さらに緑の色合いが地味である。
磨くことによってすばらしいものになるであろうが、一部、海の波でぴかぴかになっている部分がある。こういう石は人為的に磨かないのがポリシー。
自然のものを、自然が磨いた、ということに意味があるのであり、人間ごときが手を出すものではない。
このままの状態で、じっくり観察しようと思う。