2024年8月22日木曜日

フォッサマグナミュージアムを初めて訪問

館内は静止画の撮影は可能であったが、あくまでも「個人利用」なので残念ながら公開できない(公共の場所では公開できない)。
この写真レベルの翡翠の標本ならごろごろあった。


ひすい拾いを始めて10年以上も経つが、まだフォッサマグナミュージアムを訪れた事はなかった。意外だと思われるかもしれないが、本当にそうなのである。

なぜ訪れていないか、と言えば、場所が少し離れていること、それと「鉱物学的」ひすいの見方を、私はしていないから。
要するに、本物のひすいかどうかは気にしないスタンスで、ただきれいな石を拾うのが目的で海岸に通っていたから。
それと、博物館などに行く時間があれば、間違いなく海岸に出ていたであろう。
しかし昨今の異常な高温で、もし今、海岸を歩けば間違いなく熱中症になるであろう。
博物館であれば、エアコンも効いており、そのような心配は無用だからだ。

今回生まれて初めてフォッサマグナミュージアムに入館して、多数のヒスイ標本を観察することができた。
結論はやはり私のヒスイを見る目は誤りではなかった、ということである。
色、手触り等を中心に確認してきた。
色の入り方、そして石目、質感等を再確認することができた。

館内中央の3点のヒスイ標本が特に立派であったが、想像よりも少しコンパクトなサイズだったのが印象的だった(緑色翡翠 翠の足、濃緑色の翡翠、白色の翡翠)。
さすがにあのサイズより大きなロウカン質ひすいなど、この世に存在しているはずもない。
しかも真に「ロウカン質」と言える部分はわずかだと感じた。
その他にも、黒翡翠、ラベンダー翡翠、青翡翠の標本も観察した。
また、ひすい以外の、化石や世界の鉱物標本、コランダムの原石などもあり、昼食の時間帯だったが、昼食を忘れて観察していた。
やはり実物の迫力はすごい。まさに「百聞は一見に如かず」であった。

中には荒海の中遭難死された「ヒロさん」の収集されたひすい原石が多数展示されていた。これは遺族の方が、フォッサマグナミュージアムに寄進されたものである。とても立派なコレクションで、思わず見入ってしまった。

ヒスイ原石はある程度見慣れているし、ヒスイというのはどんなものか知ってしまった現在では、あまり執着はないので、特に美しいとは感じなかった。
ただ、自分が思っていたことは間違いなかった、と思えた。

今までのヒスイ拾いの中で、たぶん本物のヒスイも含まれているのにリリースした石もたくさんあったであろう。
でも、それはそれでよいのである。
私が「美しい」と感じなかったのだから。