2024年8月31日土曜日

山を商材にするのか?

 


登山用品の充実は、快適な登山には必須だと思う。
やはり、いい道具は使ってみるとよく考えられている、と思う。
そう思って、いろいろと山の道具を買いそろえた。

必須の道具は、以下の道具だと思う。

① アウターウエア上下
これはゴアテックス製でなければならない。

②シューズ
頑丈で有名なメーカーの物が良い。モンベルが悪い、とは言わないが私の足には合わない。

③ミドル、インナーウエア
モンベルの通気性の良いもので十分間に合う

上記3点がしっかりしていれば、あとはどんなものでもたいてい間に合う(ただし夏山に限る)。

これ以外の小物を、登山用品のメーカーはやたらと広告してくる。
登山のSNSを見ると、それらの広告を多く見ることができる。
たいていは要らないものばかり。

ザックは、以前有名なメーカーのものを使っていたが、今はモンベルのもので間に合わせている。ザックは傷むのが早く、消耗品である。
べつに高いものを使っているからといって、登山技術が向上するわけでもない。
要は、直接地面に触れるもの、外気に触れるものがしっかりしたものであればよいのである。

上記3点の基本用具は、一度買えばかなり長持ちする。
靴はアウターソールを張り替えるという手段もある。
ゴアテックスの上着は一生ものだ。
したがって、それほど用具に金をかける必要はない、と思っている。
「命に関わるものだから」という触れ込みで、登山用具屋さんはいろいろおすすめしてくるが、どんなに立派な道具をそろえたからといって、遭難しなくなるわけではない。
条件が悪い時に登れば、下山できなくなる。それは道具の良しあしには関係ないのである。

登山しているときに、道具がたいしたことない私の貧相な姿を見て、初心者だと思う人がいる。相手の方を見れば、アークテリクスやホグロフスなど、とても私には手の出ないような高級なブランドの道具を使っておいでだ(たいていグレゴリーの大きなザックを背負っておられる)。
そういう方とお話するときは、「私は初心者です」という態度に徹することにしている。
相手はたいてい自分より年長である場合が多いし。
その方が面倒でなくてよい。

しかし中には、長靴、雨合羽で登っている人もいる。
そんな場合は「ゴアテックスの雨具が良いですよ」ぐらいのことは言ってあげる。
相手にしてみれば、余計なお世話なのかもしれないが。

しかしそれ以上の事は言わない。
山の道具は大切だが、必要以上に買うものでもない。
登山を商材にして、高い道具を売るというやり方はあまり好きではない。

2024年8月24日土曜日

ひすいじゃない、と思っていた石

先日のフォッサマグナミュージアム訪問は勉強になった。
やはり、本物のひすいの質感、バリエーションなどは、実物に触れないとわからない。
以下の石は、いままで「ひすいでない」と判断していたものだ。
これが実はひすいであった、と確信できた。

重量224.7g。比重3.1の石

上記の石は、緑の部分がくすんだ色をしており「緑簾石」を含んだロディン岩である、と思っていたものである。
しかし、緑の部分は「角閃石」であり、透明な部分はひすいである。
海焼け、石目の入り方を考慮にれると、まあまあな質の石であると判断してもよいだろう。
このような石を、今までどれだけ海岸に捨ててきたことだろう。


ミャンマーにある石のように酸化被膜でおおわれているのだろうか?見た目はとても悪い。

この翠が、教科書通りのひすいの色ではないため、ずっとひすいではない、と思ってきた。よくよく見れば、典型的なひすいの色なのに。

 この石は角閃石の部分が多い。さらに緑の色合いが地味である。

磨くことによってすばらしいものになるであろうが、一部、海の波でぴかぴかになっている部分がある。こういう石は人為的に磨かないのがポリシー。

自然のものを、自然が磨いた、ということに意味があるのであり、人間ごときが手を出すものではない。

このままの状態で、じっくり観察しようと思う。

2024年8月22日木曜日

フォッサマグナミュージアムを初めて訪問

館内は静止画の撮影は可能であったが、あくまでも「個人利用」なので残念ながら公開できない(公共の場所では公開できない)。
この写真レベルの翡翠の標本ならごろごろあった。


ひすい拾いを始めて10年以上も経つが、まだフォッサマグナミュージアムを訪れた事はなかった。意外だと思われるかもしれないが、本当にそうなのである。

なぜ訪れていないか、と言えば、場所が少し離れていること、それと「鉱物学的」ひすいの見方を、私はしていないから。
要するに、本物のひすいかどうかは気にしないスタンスで、ただきれいな石を拾うのが目的で海岸に通っていたから。
それと、博物館などに行く時間があれば、間違いなく海岸に出ていたであろう。
しかし昨今の異常な高温で、もし今、海岸を歩けば間違いなく熱中症になるであろう。
博物館であれば、エアコンも効いており、そのような心配は無用だからだ。

今回生まれて初めてフォッサマグナミュージアムに入館して、多数のヒスイ標本を観察することができた。
結論はやはり私のヒスイを見る目は誤りではなかった、ということである。
色、手触り等を中心に確認してきた。
色の入り方、そして石目、質感等を再確認することができた。

館内中央の3点のヒスイ標本が特に立派であったが、想像よりも少しコンパクトなサイズだったのが印象的だった(緑色翡翠 翠の足、濃緑色の翡翠、白色の翡翠)。
さすがにあのサイズより大きなロウカン質ひすいなど、この世に存在しているはずもない。
しかも真に「ロウカン質」と言える部分はわずかだと感じた。
その他にも、黒翡翠、ラベンダー翡翠、青翡翠の標本も観察した。
また、ひすい以外の、化石や世界の鉱物標本、コランダムの原石などもあり、昼食の時間帯だったが、昼食を忘れて観察していた。
やはり実物の迫力はすごい。まさに「百聞は一見に如かず」であった。

中には荒海の中遭難死された「ヒロさん」の収集されたひすい原石が多数展示されていた。これは遺族の方が、フォッサマグナミュージアムに寄進されたものである。とても立派なコレクションで、思わず見入ってしまった。

ヒスイ原石はある程度見慣れているし、ヒスイというのはどんなものか知ってしまった現在では、あまり執着はないので、特に美しいとは感じなかった。
ただ、自分が思っていたことは間違いなかった、と思えた。

今までのヒスイ拾いの中で、たぶん本物のヒスイも含まれているのにリリースした石もたくさんあったであろう。
でも、それはそれでよいのである。
私が「美しい」と感じなかったのだから。

2024年8月1日木曜日

登っていない

 


6月以来、山に行ってない。
あまり天候が良くなかったし、梅雨明けして暑すぎるのもある。
全体的に気温が去年より高い。

いろいろ計画していたが、どうも「山が呼んでいる」ようには思えない。
山に呼ばれない場合、私は山に入らない。
まったく、直感でしかないのだけれども、今は行かない方が良い、と思っている。