2025年9月16日火曜日

久しぶりに海岸に

 くまが出ない所はどこだろう?と考えたらやはり海岸が比較的安全だろう、ということで久しぶりに海岸へ。

ただし、絶対に安全というわけではなく、山が海岸に迫っているために、くまが出る可能性は否定できない。

にいがたクマ出没マップを参照する必要がある。これを見てもらえばわかると思うが、ひすい海岸近辺でもクマが出ているのである。

また、平年と比べて非常に気温が高いので、熱中症の危険がいつもより高い。

特に午後からは気温が軽く30度を超えるし、海岸は石ころしかないので、照り返しのために、非常に体力に負担がかかる。このエリアは登山と同じ環境で、何かがあっても救助に時間がかかる、と思った方が良い。

暑さのために外には出られなかったが、ようやく人間が活動できる気温にはなっている。しかし、涼しいわけでは決してない。日の当たらない、午前中だけ、活動可能だ。

2kmぐらい歩いただろう。ひすいハンターが他にもちらほら確認できた。まあ、今の時期はもともと少ないのだ。

あまりの暑さに午前中で撤退した。しかしまだ粘っているハンターもおられた。どうか熱中症にならないように、お気を付けください。

光の透過がきれいな蛇紋岩。蛇紋岩はけっこう好きな石なのだ。

絶対ひすいじゃないと思っていたが、比重を計ると3.34ある。おそらく白いひすいであろう。以下の画像が計算結果。これによく似た石はたくさんあり、ほとんどが石英であるため、拾うことはあまりない種類の石である。下の画像が計算結果。



比重3.1のロディン岩。艶がないので、ロディン岩で間違いないだろう。

2025年8月15日金曜日

羅臼岳のくま騒動

 


現在登山を中止しているが、山のニュースはよく見る。
北海道は今の季節、涼しいはずなのだが、異常気象の影響で気温が高いという。
北アルプスもまだまだ気温が下がらない。
前にも書いたように、地球温暖化の影響である。

昨日、羅臼岳を登山中の若者が、ヒグマに襲われて亡くなった。
「知床のクマは人を襲わない」とされていたはずだ。しかし、クマに藪の中に引き込まれてしまったという。
これは、いったい何を意味するのだろうか?

今はクマの餌が枯渇する時期でもある。人間を餌とみなして引き込んだか、人間の持っている食料を奪おうとしたのだと思われる。

最近の山はほんとうに環境が良くない。10年ほど前とは、大きく様子が変わってしまっている。
もう昔のように、楽しく山に登れることは永遠に無くなるのだろうか?

本来ならば、8月の後半から、秋山のシーズンになるはずなのに、まだ連日35度近くの異常な高温である。
これで山に登ろうなんて、私にはとても思えないのである。

2025年7月18日金曜日

登山はしばらく休もう

 


先月中旬の奥大日岳以降、山に入っていない。
去年も相当暑かったが、今年はさらに暑い。奥大日岳は2500m以上の山であるにもかかわらず、数年前の1500m級の登山並みの気温だったと思う。
このような状況では、体力の消耗が激しく、それに伴って脱水、熱中症の危険が高くなるのを実感している。

毎年、世界の平均気温が上がっているのは間違いない。このような気温上昇は、われわれ人類が、産業革命以降、多量の温室効果ガスを排出してきたことが原因で起こった、ということが科学的に証明されている。
一部で「そんなことは無い、たまたま太陽活動や周期の関係で気温が上がっているだけだ」という主張をする人もあるようだが、それらの周期を勘案しても、人間活動の影響は間違いなく存在すると結論されている。

しかし、温室効果ガスを排出しないようにすれば良いとは言ったものの、それでは人間の経済活動に支障が出るのは間違いない。経済を停滞させるわけに行かないとすれば、この気温上昇を受け入れ、それに適応していくしかない、ということになるだろう。

気温の上昇によって、山の環境も著しく変化している。
今まであった植物がなくなったりしている。
おそらく、これに伴って、今までそれらを食料にしてきた動物たちも、住処を追われたりしているのであろう。また、いままでいなかったシカ、イノシシの増加によって、食い荒らされる被害も多い。

これに関して、最近一番話題になっているのが「ツキノワグマ」と「ヒグマ」であろう。
山の食料が不足しているので、里に下りてきて、人間の食料を狙うようになった。
そして突然人に出会って、人間を襲う。
また、山に居るクマも、えさ不足によって凶暴になっているらしい。登山道でも人が襲われている。

山に人が多く入るので、クマは人間に慣れている。おろかなことに、野生のクマに餌を与える人間もいるらしい。人間の食べ物は自然界の餌とは比較にならないくらい高栄養なので、クマにとっては非常に魅力的な食物である。けっして与えてはいけない。

人間は自然にとって、とても悪い生き物だと思う。
自然がバランスを崩すほどになっているのに、まだそれを止めようとしないのだから。
怒った自然が、私のような人間の仲間である登山者を、快く受け入れてくれるだろうか?

以上のような理由で、この夏は登山を中止しようと思う。

2025年6月20日金曜日

気温が高く、雪の状態が悪い 気を付けて

 

今年は、冬に積雪がおおかった影響で、6月中旬になってもしっかり多量の雪が残っている。
そのせいだろうか、GWごろから今に至るまで、山岳事故が多発している。

私も十分に意識していたはずであるが、やはり滑ってしまう、という失態をやらかした。
今年の雪は「ザラメ」の部分がやたら多いのだ。
この雪は、アイゼンが利かない。しかも、下の方は氷のように固い。
氷の上に、かき氷みたいなものが乗っているのだ。
これが、気温上昇によって、さらに安定感を失う。
春先に牛岳で経験した状況だ。これは非常に厳しい状況を生み出す。
今日も白馬岳で滑落、行動不能のニュースが続いている。
雪の状態だけでなく、異常な気温の高さによって、疲労も増えている。

やはり去年とは違って、かなり山の状況が厳しいようだ。
山行を考えられている方は、十分注意されんことを。

2025年6月19日木曜日

奥大日岳 大失態の山行

 昨日、奥大日岳に登って来た。
しかし、この山行はあらゆる点でお粗末で、山頂まで無理に行った、というだけの山行だった。
途中のスリリングな雪渓でスリップ。
危うく滑落しかけた。
絶対にあってはならないミスだ。
計画自体がお粗末で、現地の現状すら把握していなかった。
また、室堂ターミナルで、この現状を指導員の人に伺っていたにもかかわらず、強行してしまったことも、反省点だ。なぜ途中で引き返さなかった?

気温は高く、十分に暑熱順化していなかったので、非常に疲労し、判断ミスを連続。
こんな山行はもう二度と繰り返さないようにしなければならない、と深く心に刻むことになった。

奥大日岳は雪のない時期は初心者でも上ることができる。しかし、雪が少しでもあると、その険しい地形から、一気に難易度を増すのだ。
それを十分に認識していなかった自分が恨めしい。

このような判断が出来なくなってきた、という事である。今後、登山を続けるかどうか、わからない。
それほど、重要な分岐点となる山行であった。

稜線の雪庇はこのように危険な状態だった

奥大日岳 この状態を見て、どうして引き返さなかったのだろうか?
左側の雪渓をトラバースするか、右側の稜線沿いに行くか、だが、どちらも駄目である

この雪渓をトラバースするときに3mほど滑り落ちる。絶対にあってはならないミスだ。
これを判断できないほど、判断力が落ちたということだ。
加齢だろう。

雄山は雪が無い。予定変更して、大汝山ピストンぐらいにしておけばよかったのだ

左奥が、中大日岳、大日岳

剱岳

大日岳方面は、まだこんなに雪がある。

弥陀ヶ原と稜線上に残る雪庇



雷鳥沢付近も、クラックだらけで怖い場所だった



地獄谷の噴煙が印象的だった