糸魚川の海岸でラピスラズリが発見されたとか。
ラピスラズリはラズライト(藍方石)、ソーダライト、パイライト、カルサイトの混合岩石である。
パイライトとは黄鉄鉱のことであり、よく見ると、金色のきらきらした粒として含まれている。これは硫黄化合物なので、硫黄のあるような場所に生成する火成岩の一種であろう、と思っていたが、実際は接触変成岩なのだそうだ。
これはカルサイトを含むことから想像できるように、結晶質石灰岩の中に生成する。
ただ、これは珪質の少ない石灰岩質の地質中にできるらしく、普通は珪灰石が含まれるような環境では生成しない珍しい石である。
主な産地はアフガニスタンであり、写真の石もアフガン産のラピスラズリである。
糸魚川でこの石が発見されたのは、想定内である。なぜなら、あの近辺は「超苦鉄質岩」が多く、珪酸が比較的少ない土壌だからだ。この中に、珪質の少ない領域があり、そこで生成されることは不思議ではない。
また接触変成岩もけっこう多いので、ラピスラズリの生成される条件は整っている。
接触変成岩は、マグマとの接触でできた岩なので、硫黄分も多く含まれる。
たぶんこの地域には、ラピスラズリ以外にも、貴重な鉱物があるのだろう。
ユーラシア大陸が圧縮され、険しい山岳地帯になっている。
お隣のイランも同じ様な地形をしている。
天然の要塞のようになっており、戦争では攻めにくい地形である。
地図で見ると、どちらの国も、標高が高いことを示す茶色がほとんどである。
ただ、私はこれまで数十回も海岸に行っているが、青い石自体が非常にめずらしく、はっきりと「青」だと言えるような石は、めったに見つからない。
たまに発見しても、人工のガラスであることがほとんど。
緑ではなく「ブルー」の石は、自然界では本当に稀である。
ラピスラズリは市場に流通しているものはアフガニスタンとチリのものがほとんどだと言われる。
こちらの石は綺麗なものも多いので、実際に入手したかったら、購入することをお勧めする。
糸魚川産のものを写真で見たが、青みが少なく、宝石として使えるようなものではない。
※ アフガニスタンは紛争地帯であるが、かなりの原石を輸出していると思われる。
売上金は、ターリバーンが持って行っているのか?それとも外国資本が入っているのか?分からないけれども、かなりの量が市場に出ていることは確かである。
その資金で戦争をしているのか、と思うと複雑な気持ちになる。
